宝石の買取方法の1つに出張買取があります。
この方法は、家に買取業者の査定士を呼んで査定と買取りをしてもらう方法。
お店の広告などでもよく見かけると思いますが、買取業者によっては条件によって出張対応できない場合もあるので注意が必要です。
ここでは、宝石の出張買取についてのメリットやデメリット、出張買取の利用がおすすめな人などについて解説していきます。
◇ 宝飾品の専門買取り先 ◇
出張買取とは、買取業者の査定士を自宅に呼んで売りたい物を買取りしてもらうサービスです。
こちらから出張買取の扱いのある買取業者へ事前に連絡をし、家で査定をしてもらいます。
査定額に満足の場合は買取ってもらい、希望額より低い場合はキャンセルも可能です。
出張買取を行っているところはお店でも買取りしているところや宅配買取も合わせて行っているところが多いので、宝石の買取業者を探せば見つけることができると思います。
なお、あなたの家周辺の住民の目を気にせず利用してもらえるよう、買取業者が乗ってくる車には店名やサービス名が書いていないことが多いようなので、気になる場合は確認しておくといいです。
希望があれば査定を玄関先で行ってくれるところもあります。
宝石の買取方法は、出張買取以外には「店頭買取」と「宅配買取」が一般的です。
この2つの買取方法も見ていきましょう。
店頭買取は、買取りを行っているお店に行ってモノを売る方法になります。
宝石の取扱いのある買取り店であれば、査定や買取りの対応をしてもらえます。
出張買取と同じく査定の結果を直接聞けるだけでなく、ライバル店が近くにあるお店であれば高値での買取りが期待できます。
宅配買取は、上の2つの方法と比べると新しい買取り方法になります。
買取りは、まず売りたいモノを買取り先が提示する住所に送り、査定金額の連絡や買取り承諾はメールなどでやりとりします。
店頭買取りのように店まで出向く時間がなくても家で準備ができ、送料は買取り先が負担してくれることが多いので便利です。
お金は銀行振り込みで支払われることがほとんどになっています。
出張買取と似た買取方法で要注意なのが、「訪問買取」です。
「訪問買取」は、こちらから連絡をしてもいないのに突然自宅の玄関までやって来て、「買取りするものはありませんか?」と言ってくるもので、いわゆる訪問販売の買取り版。押し買いとも呼ばれています。
この方法は非常にトラブルが多い買取方法になっています。
訪問買取を行っているすべての買取業者が違法行為を行うというわけではありませんが、避けたほうが無難です。
突然のことだと、宝石を売るにしても正確な判断がしにくいです。
少し手間はかかりますが、店舗や会社の所在地がはっきりしている買取業者に「出張買取」を依頼すれば、相手の身元の確認もとれる上に事前に心の準備もできるので安心です。
宝石を売る上での、出張買取という方法のメリットとデメリットを見ていきましょう。
1.家から出ずに買取ってもらえる
忙しかったり家を離れることができない事情があるなら、出張買取はいい方法です。
また、売りたいものを外に出さなくていいので、数が多い場合や大きなものを売りたい場合には便利です。
2.宝石を家から自分で持ち出すことがない
高い価値のあるものはあまり家の外に持ち出したくありませんよね。
出張買取であれば、宝石は売るまで家の中にあるので安心です。
1.家に招かなければいけない
当然ではありますが、出張買取は家に査定士の方を招くことになります。
このためお店や宅配での買取りでは不要な、家の掃除が気になる場合があります。
買取業者の中には、家には上がり込まず玄関先で査定を行ってくれるところもありますが、その場合はある程度の玄関の広さが必要になるでしょう。
2.査定中は家にいないといけない
査定士が家に来てから査定が終了するまでは、あなたや家族のだれかは家にいなくてはいけません。
宝石によって、査定には予定よりも時間がかかる場合もあるため時間に余裕を持っておく必要があります。
3.宝石の査定の精度の問題
これは宝石特有の問題になりますが、宝石は光の影響により見え方が異なるものがあるため、査定の精度が問題となります。
日光と人工照明の違いや、朝日と昼過ぎの日の光の違いだけでも見え方に影響があるよう。
また、査定士さんも実際には、照明の安定した環境の店舗内や宅配買取の送り先の査定室で宝石をチェックしたいと思っているはずです。
実際、宝石の出張買取サービスも扱っているリファスタという買取業者は、一部の方を除いて出張買取をお断りしほかの買取方法をおすすめしているようです。
このため、宝石の買取りはできるだけ出張買取は避けたほうが無難だと思います。
●家から長時間出られない
育児や自宅での介護などの理由でどうしても家から長時間離れることができず、自宅から宅配便で宝石を送ることがむずかしい場合は出張買取を利用するといいです。
●売りたい宝石の数が多い
買取りに出す宝石の数が多い場合、実際に売るまではなくさないようにしっかりと保管して出張買取で売るのも選択肢の一つです。
なお、宅配買取では30万円分までは宅配会社による補償があり、それ以上の場合でも買取り先によって保証や任意保険の取扱いもあるため心配は少ないと思います。
●売りたい宝石が重い、大きい
アクセサリーではなく、宝石の置物や工芸品などの場合は重さやサイズのためできるだけ移動させたくないものも多いと思います。
宝石は割れたり欠けたりすると査定の評価もつきにくくなるので、そのようなものは出張買取がおすすめです。
ただし、宝石を買取っているところでも大きなモノの取扱いがない場合もあるので、まずは買取り対象になっているか確認をしましょう。
1 査定料とキャンセル料が無料
まずはなんといっても査定料と査定後のキャンセル料が無料なことが重要です。
これは、宝石の買取り金額は買取り店によって大きく異なることが多く、高く買取ってもらうには複数の買取り先の査定を比較することが必要だから。
査定料やキャンセル料があるところはそれを阻止しようとしている可能性も高いのでおすすめできません。
出張買取は買取業者さんが乗ってくる車のガソリン代なども心配になるかと思いますが、無料のところが多いので事前にしっかりと確認してください。
2 買取りの手数料がかからない
アクセサリーの金やプラチナの買取金額から○%の買取り手数料を差し引くのには注意してください。
最終的な買取金額の計算を複雑にして利益を得ようという買取業者に、くれぐれものせられないように。
3 査定の内訳を一つ一つ説明してくれる
たとえば、ダイヤがいくつもついた指輪であれば、それぞれのダイヤの値段に加えて金属部分の査定、デザインやブランドにも値段がつく場合はその価格まで答えてくれる買取業者がいいです。
4 宝石部分をしっかり査定する
意外かもしれませんが、どんな高価な宝石も数千円ほどしか査定金額をつけない買取業者がかなり多いです。
「宝石買取ります!」とお店に書かれていても、査定士さんや問い合わせ先に直接聞くと石の部分には値段がつきませんと平気で案内していることがあるので油断は禁物。
実際に価格がつくのは金やプラチナなど金属の部分だけというところを避けるためにも、査定を依頼する前には「石の部分にも査定はしてもらえますか?」と聞くのを忘れないようにしてください。
宝石の出張買取の手順は以下の4ステップになります。
1.出張買取を依頼し日時を決める ⇒ 2.自宅に査定員が来て査定 ⇒ 3.査定結果を聞いて買取り承諾・キャンセルを選択 ⇒ 4.買取承諾ならお金をもらう(現金手渡し・銀行振り込み)
出張依頼の際には、事前に売りたいものの内容や個数を伝える必要があります。
これは自宅に来てから意図していないモノを買取りしますよと持ちかけ、あとからトラブルになったケースが多く法律で取り決めがされたため。
買取りを承諾した場合の買取金額は現金手渡しか銀行振り込みが一般的ですが、買取業者によって方法が異なる場合もあります。
どの買取方法にも言えることですが、査定が出たときには提示された金額に納得できる場合のみ買取りを承諾するようにしましょう。
相手は買取りのプロ。
あまり考えたくありませんが、「せっかく家まで来てもらったんだから、何か売らないといけないんじゃないか」というあなたの良心を利用してくる可能性もあります。
しかも、出張買取で買い取られたものは、基本的に後からのキャンセルはできないことになっています。
買取り先によっては対応してくれるかもしれないですが、当日にアクセサリーの金属部分から宝石を外してしまうことも多いよう。
あなたが宝石を売っても絶対に後悔しないと思う場合だけ買取ってもらってください。